タイミングベルトの交換

タイミングベルトについて

タイミングベルト、というものをご存知でしょうか?

あまり日常生活で使う言葉でも物でもないので、ご存じない方もいるかと思います。

 

タイミングベルトとは、自動車やオートバイなどにおけるエンジン部品のひとつです。

バルブの開閉を行う気筒のカムをまとめて一本にしてあるカムシャフトを駆動する為の歯付きのベルトの事です。

つまり、エンジンを駆動させるために必要なベルトということです。

 

タイミングベルトが生まれた場所はアメリカです。

1945年、リチャード・ケースという人が開発しました。

当時はまだ普及したとは言いがたく、実際に量産されたのは、1960年代に発売されたグラース社の小型乗用車「グラース1004S」に用いられてからです。

以降、1970〜1990年代はこのタイミングベルトがエンジン部位の一角を担うという車が主流となりましたが、90年代後半に一時期廃れかけたことがありました。

 

要因は、エンジンのスリム化です。

エンジンがスリム化するにつれて、当時のタイミングベルトでは対応が難しくなり、ベルトの耐久性、交換時期のサイクルの早さを問題視するメーカーも増えてきて、タイミングベルトが不必要だという風潮が高まっていました。

その後、ローラーチェーンの改良によって「コマ」が小型化され、スリム化したエンジンへの対応も可能となり、騒音も少なく改良されたことから、タイミングベルトは車のエンジン部位の主要部分としての需要を低下させ続けています。

 

交換時期に関しても、まだ改良の余地が残されているようです。

今後のタイミングベルトの生存は、交換時期を遅らせるだけの耐久性をいかにつけさせるかが鍵となりそうです。