タイミングベルトの交換

タイミングベルトが出来上がるまで

タイミングベルトの各パーツの処理が終わったら、次はいよいよ成形となります。

まず金型に歯布を装着し、次に一定の張力で心線を歯布を装着した金型に螺旋状に巻きつけます。

そして、規定の長さに裁断してあるゴムを、金型に巻きつけます。

こうする事で、タイミングベルトの形が整います。

次に加硫し、しっかりと成形させた後で、筒状となっているベルトを金型から抜き取ります。

この時点で、各パーツはしっかりくっついているので、形はでき上がっています。

この状態のことをスラブと言います。

 

この後行うのは、仕上げです。

まず背面を研磨し、スラブを規定の厚みにします。

次にベルトサイズやロットナンバーをスラブの背面に印刷し、所定幅に裁断して、でき上がりです。

 

後は、長さと外観の検査を行い、問題ない物をタイミングベルトとして梱包し、出荷する事になります。

 

以上が、タイミングベルトの製造工程です。

こういった工程を経て作られたタイミングベルトを、新しい車、あるいはベルトの交換時期が来た車に装着するわけです。

 

タイミングベルトは、一見ただ何の変哲もないベルトのように見えますが、そこには様々な工夫がなされています。

設計にしても、使う材料にしてもそうです。

決して高価な材料を使っているわけではなく、ベルト自体の価格は対して高額ではないのですが、交換時期にかなり出費する理由は、こういったところも加味されての物です。

 

タイミングベルトの交換時期が来たら、こういった工程を経ている事を思い出し、その苦労に心の中で拍手を送りつつ取り替えてみると、多少は出費の哀しさがなくなるかもしれませんね。

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